Webライター初心者でも30分で迷走ゼロ！記事テーマ設定7ステップ完全ロードマップ

 何時間もパソコンとにらめっこしているのに、原稿はタイトルすら決まらない――。

初心者Webライターの多くは、記事のテーマ設定を曖昧にしたまま本文に突入し、途中で行き詰まります。

書けない原因は“テーマ迷子”

そこで今回は、稼げるWebライターを目指すあなたに向けて、わずか30分、7つのステップでテーマを具体化し、すぐ執筆に移れる流れを解説します。これさえ読めば、もうネタ探しで手が止まることはありません。

なぜ「記事のテーマ設定」でつまずくのか？

記事のテーマ設定がうまくできない原因は、大きく3つあります。

Webライティングは、情報を並べる作業ではありません。

「情報を通じて読者の悩みを解決する」ことが目的です。

そのためには、記事全体の“方向”を最初に決める必要があります。

あちこちに向いてしまうと、どれだけ時間をかけても「何を言いたい記事なの？」と読者に思われてしまい、あなたの記事は二度と読まれません。

Step1：まず“ゴール”を決めよう

最初にするべきことは、記事の“目的”を明確にすることです。あなたの記事を読んだ読者に、どんな行動をしてもらいたいですか？

たとえば「副業 Webライティング」を記事のテーマにした場合で考えてみると、以下のようなゴールが思い浮かびます。

あなたが利益追求型でなく、ただの情報提供者であれば、これがゴールです。

しかし、記事を書いて利益を得ようとするなら、この内容では不十分。最終的なゴールは以下のようになります。

このように、記事のゴールは「読者に行動を起こしてもらい、その結果として執筆者にメリットが返ってくること」です。

「人の心を動かす記事」は、必ず明確なゴールを持っています。

逆に「何を伝えたいのか分からない記事」は、ほぼ確実に“ゴール不在”です。

Step2：たった一人の読者を思い浮かべよう

次に、“誰に向けて書くか”を1人に絞りましょう。

「20代後半のOLで、副業に興味があるけど何から始めていいか分からない人」など、できるだけ具体的にします。その人が、どんな状況でどんな気持ちで記事を読んでいるのかを想像してください。

ポイントは過去の自分”をモデルにすることです。

過去のあなたが感じていた不安や疑問は、これからライターを目指す誰かにもきっと通じるはずです。

だからこそ、リアリティある言葉が生まれます。

Step3：その人の「悩み」を10個書き出そう

読者の悩みをリストアップするステップです。

箇条書きで構いません。とにかく思いついたことを、どんどん書きましょう。

たとえば以下のように。

• ライティングの仕事って本当に稼げるの？
• どのくらいの時間が必要？
• パソコンに自信がなくてもできる？
• 初心者でも案件は取れるの？
• どこで案件を探せばいいの？
• どんなスキルが求められるの？
• 実績がゼロでも大丈夫？
• 文章が苦手でも始められる？
• 副業と両立できるの？
• 続けるモチベーションをどう保つ？

「なんかモヤモヤするな……」と感じることが、実は読者にとって一番切実でリアルな悩みだったりします。

自分でも言語化しきれていない違和感や不安ほど、心の奥に根強く残っているもの。

その“モヤモヤ”を先回りして言葉にしてあげることで「この人、私の気持ち分かってくれてる！」と感じてもらえます。

記事に惹きつける力は、こうした細やかな共感の積み重ねが重要です。

Step4：「検索の理由」をひとことで表現する

ステップ3で挙げた悩みを見返しながら、読者が“なぜ検索したのか”を一文にまとめてみましょう。

これは、その人が「今、この瞬間にGoogleでキーワードを打ち込んだ動機」を掘り当てる作業です。

「副業としてWebライターを始めたいけど、失敗したくない」

この一文こそが、検索意図の核心です。

表面的には「Webライター 始め方」と検索していても、心の中には「せっかく始めても稼げなかったらどうしよう」「時間をムダにしたくない」といった不安や警戒心が隠れています。

検索意図とは、単なる情報欲求ではありません。

読者の“感情の裏側”にある動機に気づけると、記事の切り口もガラッと変わります。

たとえば、上記のような意図に応えるには、単に「始め方」を説明するのではなく、「失敗しないコツ」や「初月から結果が出た事例」などを盛り込むことが効果的です。

この意図にぴったり寄り添った構成を組むことで、読者に「まさに知りたかった！」と思ってもらえる記事になります。

Step5：テーマを“キャッチコピー”にする

ここで、あなたが書こうとしている記事の“骨格”が完成します。

これは単なるタイトル案ではなく、「誰に、何を、どのように伝えるのか」を一文に凝縮した設計図です。

明確な設計図があれば、情報の方向性がブレなくなり、無駄なリサーチや迷走を防げます。

たとえば、Webライターをターゲットにするなら、キャッチコピーは以下のようなイメージです。

これらの文は、読者の属性（副業初心者、会社員）とニーズ（時間の制約、未経験でも始められる）をしっかりと捉えたテーマ例です。

この時点で「誰に向けて書くのか」「その人の悩みは何か」「記事を通してどう導くか」がすでに明確になっています。

特に初心者のうちは、書きたいことが多すぎて話が散らかりがち。

そんなときこそ、この一文が“道しるべ”になります。

本文の構成に迷ったときには、このキャッチコピーに立ち戻って「この記事の本題は何か？」と自問しましょう。

結果として、読者にも一貫性ある読みやすい記事が届けられます。

Step6：競合記事を3本チェックする

実際にGoogleで検索し、上位表示されている記事（競合記事）を3つピックアップして読んでみましょう。

ここでは、単に内容をなぞるだけでなく「自分だったらどう伝えるか」を考えながら読むことが大切です。

特に注目すべきなのは、“検索意図とのズレ“です。

タイトルや導入は期待感を持たせていても、途中から内容が脱線したり、結論が弱くて消化不良になる記事も少なくありません。

そうしたポイントを見つけたら、そこがあなたの“差別化ポイント”になります。

また、競合記事にない視点――たとえば体験談や具体的なステップ、初心者がつまずく“あるある”などを加えるのも効果的です。

「この情報はどこにでもある。でも、この切り口は初めて見た」と思わせる工夫が、初心者ライターの価値を高めてくれます。

Step7：見出し構成をラフに書き出す

ここで、最初に書き出す「設計図」をつくります。

これは単なる見出しの並びではなく、記事全体の論理的な流れと読者の心の動きをつなぐ“ストーリーボード”のようなものです。

以下のポイントを押さえておきましょう。

記事全体の流れが「一本の道」のように自然で、しかも読者の気持ちの変化に寄り添っているかどうか。

これを確認することで、読者が迷わず最後まで読み進められる構成になります。

見出しの論理的なつながりが弱いと、途中で「話が飛んだ」と感じられ、記事から離脱されてしまいます。

だからこそ、このラフ構成が良質な記事の土台になるのです。

まとめ｜書く前の“準備”で完成までの時間を短縮

「早く書かなきゃ」と焦る気持ちは、誰にでもあります。

でも、準備を飛ばして書き始めると、結果的に何倍も時間がかかりがちです。

今回紹介した7ステップは、あなたが安心して書き始められる“設計図”を作るための道しるべです。

今日からぜひ、30分だけこの手順を試してみてください。

書き出しの不安が、驚くほど軽くなるはずです。

あなたの書く力が、誰かの背中を押す日を心から応援しています。

加藤政則

Webディレクター・ライター

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秋田県大仙市在住のWebディレクター／ライター。自然豊かな田舎の片隅から世の中の役に立つ情報を発信中。「難しいことを丁寧にわかりやすく」を信条に、読者の心に届く記事制作を心がけています。